こんにちは!
現役で公立高校の教員をしています、サイエンスと申します。
教員を目指す方や教員になろうか迷っている方の中には、
と疑問に思っている方も多いかと思います。
そこで、今回は全日制と定時制の2パターンについて、私の経験を交えてご紹介しようと思います!
<注意!>
今回紹介するスケジュールは、あくまで私の実体験に基づくものです。
自治体によって異なるのはもちろん、細かい部分は学校・先生ごとに異なるので、参考程度に留めておいてください。
全日制の場合
まずは、全日制ののスケジュールについて解説します。
(勤務時間は8:30~17:00とします)
8:00 出勤
8:30 始礼
8:50 朝のSHR
9:00~13:00 1~4限目
13:00~13:45 昼休み
13:45~15:35 5~6限目
15:35 掃除
15:50 帰りのSHR
16:00 放課
16:00~18:30 部活動
18:30~20:00 授業準備・その他業務
20:00 退勤
これだけを見ると、
と思う方がほとんどかと思います(笑)
しかし、先ほどのスケジュールには気を付けなければいけない点があります。
それは、1~6限目まで全て授業が入ることはないということです。
時間割変更等や終日の行事等の影響で、全て授業で埋まる場合もありますが、
基本的には2~3コマ分の空きがあります。
この時間を活用すれば、ある程度の仕事は終わらせることができます。
とはいえ、昼休みに生徒が訪ねてきたり、空きコマや放課後に会議が入ったりすることも多く、自分の思い通りに使える時間はそこまで多くないのが現状です。
また、始業前の「朝課外」(任意参加)や進学校の「夕課外」など、地域や学校のタイプでよっても大きく異なります。詳しくは、各学校のHPをご覧ください。
なお、工業高校に関しては、
9:00~12:00 1限目~3限目
12:00~12:45 昼休み
12:45~15:35 4限目~6限目
のように、3コマ→昼休み→3コマである場合が多いそうです。
理由は、実習を3コマ連続で行う(準備・片づけに時間がかかる)ためです。
定時制の場合
定時制のスケジュールを説明する前に、定時制についてご存じでない方の方が多いと思うので、簡単に説明させていただきます。
定時制の特徴は以下の通りです。
- 就学期間は4年
- 1日は4コマ
- 給食がある
参考:夜間課程を置く高等学校における学校給食に関する法律(https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=331AC0100000157)
このように、定時制は全日制とはかなり性質が異なっていますので、以下のようにスケジュールも大きく異なってきます。
(勤務時間は13:30~22:00とします)
13:00 出勤
13:30 始礼
13:30~17:00 授業準備・その他業務
17:00 SHR
17:10~18:00 1限目
18:00~18:40 給食
18:40~21:30 2~4限目
21:30 放課
21:30~22:30 部活動
22:30 退勤
スケジュールを見て分かる通り、全日制は授業準備・その他業務を空きコマや1日の終わりにやっていましたが、定時制は生徒が来る前の時間に行うことができます。
そのおかげもあり、残業は比較的少ないと思います。
(各先生の業務量に依存しますが・・・)
また、午前の時間帯を自由に使うことができるので、買い物や銀行にも気兼ねなく行くことができます。
これらが非常に大きなメリットというのは、社会人の方ならすぐにお分かりかと思います。
とはいえ、このスケジュールは出張が困る・行きづらいというデメリットもあります。
一番困るのは、学校から1~2時間かかる場所で行われる研修です。
終日・半日(午後)の場合、研修が終わる時間は大体16時頃になりますが、そこから帰校すると17~18時になります。
つまり、1限目前後に帰ることになるので、息つく暇が中々ありません。
1限目の授業を2限目以降に時間割変更していた場合、休憩時間は給食だけになるかも?(笑)
まとめ
今回は、全日制と定時制の1日のスケジュールをそれぞれご紹介しました。
全日制のスケジュールの特徴は、
- 授業準備等は空きコマ or 放課後以降
- 地域や学校のタイプによって大きく違う
- 部活動を指導すると残業は避けられない
一方、定時制のスケジュールの特徴は、
- 授業準備等は授業開始前
- 給食がある
- 午前中は自由に使える
となります。
これだけ見ると、
と思われるでしょうが、残念ながら定時制には定時制なりの大変さもあります(笑)
機会があれば、その点について解説したいと思います。
もちろん、全日制・定時制問わず、在職期間が長くなると経験値・教材等が蓄積されていき、その分余裕を持って仕事を行うことができます。
今後は、いかにICTを駆使しながら業務を効率良く進めていくかが求められるでしょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!